春になると、世界がふわっと色づきます。
空気があたたかくなり、地面からふわりと甘い匂いが漂ってきて、
子どもたちの頬も、どこかやわらかくなっていきます。
子どもたちは、そんな変化をちゃんと感じ取っています。
大人が通り過ぎてしまうような一瞬に、
子どもたちはちゃんと立ち止まります。
見て、感じて、心を動かして、
そしてまた、走り出していきます。
さくらの花が咲くころ、子どもたちの心にも、小さな花が咲きます。
それは、観察する力。それは、感じる力。それは、世界とつながる力。
この季節、子どもたちは、春といっしょに大きく育っていきます。


